満月の旅路

電子絵本・携帯小説|砂の右手

第1話 満月の旅路
電子絵本満月の旅路

傾きかけた三日月の下、夜の明けない砂漠を一人の男が歩いていました。

彼はらくだも食べ物も水も持たず、砂でできた右手のを握りしめていました。

まるで生きているかのように精巧に出来た右手の彫刻でしたが、風が吹くたび、砂の右手はさらさらと流れて、崩れていきます。

それでも男は砂の右手は握りしめたまま歩き続けました。


目次
第2話 彷徨う男
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